動物看護学科

中学生の時に我が家の犬が動物病院の看護師さんに懐いている様子を見て、私もそんな関係になりたい、自分でこの子たちの健康管理をしていきたいと考えるようになりました。高校の進路ガイダンスで、東京愛犬の存在と愛玩動物看護師の資格を取得できることを知り、この動物看護学科を選びました。

「国家試験」と聞くと難しいイメージがありましたが、月に一度の試験のおかげで復習する習慣がつき、必然的に試験に向けた対策がとれることに助けられています。特におもしろいのは動物内科看護学の授業。動物看護において重要な保定の仕方から、食生活、口腔衛生などの基本的な知識が身につき、家の犬で試せるところも楽しいです。犬や猫たちは本能で痛みを隠す生き物なので、しっかり観察して、声なきSOSを見逃さずに適切な看護ができるようになりたいです。

診察時の保定や各種検査、手術助手、調剤など動物看護師の仕事は多岐にわたります。覚えることがとても多く、高齢や持病のある動物は体に負担をかけない配慮も大切です。大変ですが、通院や入院していた動物が元気になった姿や、飼い主さんの笑顔を見られた時は心からうれしくて、自分も少しは役に立てたと自信ややりがいになっています。トリマーとしては、皮膚の状態を見て必要があれば薬用シャンプーや保湿剤をお勧めしたり、バリカンを控え目にしたりと、飼い主さんにも動物にもベストなお手入れを心掛けています。

そもそも私が東京愛犬を選んだのは、看護と美容の両方を学ぶことができるから。JKC推薦指定機関という点も大きな魅力でした。授業では動物病院勤務の獣医師や動物看護師の講義もあり、将来の自分の仕事をイメージしやすかったです。トリミング中の健康状態チェックは学校で学んだことの一つで、今はそれが自然にでき、異変に気付けるようにもなりました。動物病院は動物も飼い主さんも緊張感や不安を抱えて来ることが多いと思います。でも「この病院に来て良かった」「この人に任せて良かった」と安心していただけるよう努力していきます。